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愛が受け取れないで悩んでいる方へ
アダルトチルドレンが引き起こしやすい問題④条件付きの愛

アダルトチルドレン克服カウンセリング【京都 心の相談室】の吉野です。
アダルトチルドレンの諸問題の中でご相談を受けることが少なくないのが『自分は誰からも愛されていないのではないか』というご相談です。
このご相談の背景には【条件付きの愛】に長年苦しまれてきた姿があります。
このページでは、自己不全感がなかなか拭えず、愛が受け取れない、見捨てられ不安を感じる、セックス依存症などになってしまった…などの問題の根底にある【条件付きの愛】について触れます。

条件付きの愛とは何か?どういうものが条件付きの愛なのか?
アダルトチルドレンカウンセリングを受けに京都のカウンセリングルームに来られる方の何割かが「自分が愛されてると思ったことはない」とおっしゃいます。
そこそこ高学歴のご両親の間に生まれ、何不自由なく生きて来られたはずなのに「愛されてたと感じたことがない」と言うのはなぜか?これには【条件付きの愛】が深く関わっています。
【条件付きの愛】とは、ひと言で言うと
「◯◯したら愛してあげる」
「◯◯しないと愛してあげない」
などと条件をつけて、愛をエサに相手をコントロールする姿勢です。
例えば「ハグ・抱っこなどの肉体的な接触」や「賞賛や褒め言葉、ねぎらいや信頼感などの精神的な安心感」を受け取ることなく育てられた人が、
- 愛は条件をクリアしないと受け取れないもの
- 自分以外の存在になれないと愛されない
と感じてしまい、愛を受け取ること自体をあきらめたり、逆に強い依存傾向を示す場合もあるのがこの【条件付きの愛】にコントロールされてしまった方の特徴なのです。
条件付きの愛はなぜ恐ろしいのか?
「勉強して良い点数が取れたら、欲しかったゲームを買ってあげる」
という会話は、どこの家庭でもよく行われている『交換条件』の1つだと思います。
親としては、子供に頑張って欲しくて、ただ買い与えただけではそれがアダとなるのを危惧して、つい「良い点数が取れたらね♪」と言ってしまう、というもの。
でもこれって基本的に親も子も「まぁそこそこ頑張ったら買ってやろう(買ってくれるだろう)」ということがある程度わかった上で(双方の愛を疑うまでもなく)「うん!頑張る!」と条件に応じることが多いと思います。
ただ、ここで言う【条件付きの愛】はもう少し程度が深く、実はとても恐ろしい結果を生みかねません。
ここで取り上げる【条件付きの愛】とは『精神的虐待の温床となる可能性のある、半強制的な契約を一方的に結び続ける状態』です。下記にいくつか例を挙げます。
条件付きの愛の特徴① 愛そのものが条件
条件つきの愛の特徴として「◯◯したら愛してあげる」という、『愛そのものが条件』になってしまっていることが挙げられます。
「いい子にしたら抱っこしてあげる」
「これができたらウチの子だと認めてあげる」
という姿勢を親が見せると、子供は「愛をもらえない恐怖」を感じて、必死で受け取れるように頑張ってしまいます。この方法はとても効果的で即効性があります。
でもそれに味をしめて日常的に行われてしまうと、子供の側が生きづらさを感じ始めてしまいます。
アダルトチルドレンの問題は、条件付きの愛から発生する場合も少なくないため注意が必要です。
条件付きの愛の特徴② 提示された条件を断れない
条件つきの愛の特徴として「提示された条件を断れない」ということがあります。
社会における取引では通常、双方の利にならない場合は取引を断ってもよい、というルールをお互いが理解していますが、この『条件付きの愛』においては、提示された条件を断ることはできません。
断ってしまうと愛を受け取れない上に、この家に置いてもらえなくなるかもしれない、二度と抱きしめてもらえなくなるかもしれない、と思った子は、親が出した条件に従うようになりがちです。
条件付きの愛の特徴③ 条件を飲んだ側に過度のストレスが与えられる
親から愛を交換条件に、取引に応じさせられた子は、まさに命がけで言うことを聞こうとします。
子はなぜここまで親の言うことを聞こうとするかといえば、それは「愛されないと命がない」からです。このストレスたるや半端じゃないほどのものがあります。
条件付きの愛の特徴④ ハードルが高い
「あなたは◯◯大学に入るのよ」
「◯◯以外は大学じゃないからね」
親はどんどんハードルをあげていきます。
子はそれにどんどん従います。
親は「ホントに良い子に育ってくれた」と喜びます。
でも子は、そうしないと愛されないという恐怖感で生きているから必死です。
条件付きの愛の特徴⑤ もらえないことが多い
条件つきの愛に悩まれた方のお話を聞くと「100点満点取ったら◯◯してあげる」と言われて頑張って99点を取ったが「100点以外の答案を持って帰ってきたから」と、ひどいペナルティを課された挙句にお小遣いを没収された、と子供の頃の記憶を話してくれた方もいます。
最初の例に挙げた「良い子にしてたらゲーム買ってあげる」的な家庭の場合は、そこそこ良い子にしていたらクリスマスや誕生日にはそのゲームを手にすることができたりしますが、この場合はもらえないばかりかペナルティが課される場合もあるのです。

このような育て方をされた子はどうなっていくか
アダルトチルドレン克服カウンセリング京都にご相談に来られて『条件つきの愛』に悩まれている方のご相談を受けると
- 愛はなかなかもらえないもの
- 別の人にならないと愛されない(=自分のままでは愛されない)
と感じて大人になってしまわれた経験をお持ちの方が多いです。
中には「親に抱っこされた記憶がない」という方もおられます。
こういう環境で育ってしまうと「見捨てられ不安」や「愛してくれるなら誰でもいい」という風になってしまう場合もあるので注意が必要なのです。
良い子に育てたい気持ちはわかります
良い子に育てたい気持ちはとても良くわかります。
この様なご相談をされる方は、お父さんまたはお母さんのどちらかが高学歴か、双方高学歴の方が多く「子供を立派に育て上げること」を社会的使命のように感じておられる方が少なくありません。
ですが「良い子に育てる」つもりが「都合の良い子に育て」てしまっては本末転倒です。
愛あふれる子に育てるためには、子供が必要とする愛を注ぐことも大切なのです。
子供が望まない愛を「これが愛だ」とばかりに注ぐと逆効果
子供が嫌がっているのにも関わらず、子供のスケジュールを管理したり、付き合う友達を評価したり、子供の部屋に入って日記やPCのやり取りをチェックしたり…と過干渉気味に接してしまう親もいます。
ですが子供が欲しかった愛と、今与えているものが違う場合もあります。
「あなたは何もわかってないから」
という言葉を多用していたり、心の中に「あなたのことは私が一番わかっている」という思いがある場合、それが本当かどうかをチェックしてみる必要があるかも知れません。
条件つきの愛から抜け出るたったひとつの方法
条件つきの愛に苦しんでこられた方は『愛の受け取り方』や『愛の与え方』がわからない、と言われる方が少なくありません。
もしかしたらご相談者の親御さんも同じように条件付きの愛に苦しみ、子育てに悩みながら「とにかく良い成績だけは取らせなければ」と必死だったのかも知れません。
アダルトチルドレン克服カウンセリングに来られる方には「愛を受け取れなかった過去を癒しながら、未来は自分で自分に愛を与えることを覚えていきましょう」とお伝えしています。
「もらえなかったから自分は価値がない」
と思ってしまうのはあまりにも他者任せな価値基準です。
自分自身を肯定し、自分で自分に愛を与えられた人が、やがて他者からの愛も自然に受け取れるようになっていくのです。
もしこれをお読みのあなたが親御さんだったら
今からでも遅くはありません。
お子さまをいっぱい抱きしめて、いかに愛しているか、そのままで十分大切に思っているかを心から伝えてあげてください。
アダルトチルドレン克服カウンセリング京都では、アダルトチルドレンが原因となって起こってしまう問題に日々向き合っています。
本当に子育てがうまく行っている親御さんは『自分の子育てはこれでいいんだろうか』と自問自答を繰り返しておられるもの。子供を対等な人間として、個性を伸ばすために日々自分ができることを考えておられます。
もしお子さまが「とても良い子」すぎて、反抗もさせずにうまくコントロールできてきた、と感じておられて「子育てはうまくいっている」とお感じの親御さんがおられたら、是非一度お子さまの思いをゆっくりと聴いてあげてください。
(間違っても「私はあなたを条件付きの愛で縛ったりしてないわよね?」などと聞いてあげないでください。条件付きの愛で育てられた子であればあるほど「うん。母さんはそんなことしないよ」と言ってくれます。でもその回答自体が条件付きの愛によるコントロール(そんなことないよ、と言わないと捨てられる、と恐怖しているから)なのかも知れないのです。
もしも気になる方はアダルトチルドレン克服カウンセリング京都までご相談ください。
問題解決を共に行っていけることを心から楽しみにしています。
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