不登校の子に言ってはいけない5つの言葉
不登校克服カウンセリング京都の奥野です。
不登校になってしまったお子さんと接する上で、親御さんに
「これだけは言わないであげてほしい」と考えるフレーズ5選を紹介します。
①「学校に行くのは当たり前だ」
多くの場合、子どもは「学校に行きたい」と思っています。
「行かなきゃならない」と思い苦しんでいます。
にもかかわらず、親御さんに「学校に行かないとダメ」と分かり切っていることを威圧的に言われたりすることで、
本人は「学校に行けない自分には価値がない」と本気で思ってしまうことになりかねません。
そうなってしまうと、お子さんはますます心を閉ざしてしまい、不登校が長引く要因にもなります。
「勉強が遅れてしまう…」「他の同級生は頑張っているのに…」と心配になってしまう気持ちはとても分かりますが、
ここはぐっとこらえて、子どもの心にプレッシャーをかけないことが大切です。
②「お願いだから行ってちょうだい」
子どもは敏感に大人の心を察知します。
親御さんに「お願いだからいってちょうだい」とただひたすら懇願されたりすることで、
子どもは「お母さんは自分より世間体の方が大事なんだ…」と感じてしまうこともあります。
多くのお子さんは心の中で、
「お母さんやお父さんの笑顔が見たい!」
「愛されたい!認められたい!期待に応えたい!」
と思っています。
にもかかわらず「学校に行けなくて苦しいんでいる」お子さんの気持ちに、まずは寄り添ってあげることが必要です。
③「何で行けないの?理由があるの?」
不登校になった背景として、
「学校でいじめにあった」「友達関係が上手く行かない」「受験で失敗して自信をなくしてしまった」など、様々なきっかけがあります。
しかし、これらのきっかけを解決したとしても、不登校は解決せず、学校に行けないケースも存在します。
自分でも学校に行きにくい理由がわからず、お子さん自身も困っている(悩んでいる)場合が多いのです。
そんな中親御さんに「何で行けないの?」と理由を聞かれても、答えようがなくて困ってしまう、ということがあるのです。
これは、お子さんが「ありのままの自分では愛されない」と感じてしまっていることが原因なのですが、そこをうまく理解してあげないと、
お子さんは「学校に行けない自分は愛されない」と思いながら生き続けることになってしまいます。
④「明日は行く?いつなら行く?」
「明日は行くから」と言っても行けない…。
これは不登校になって間もない頃に起こりがちな朝の光景です。
親御さんも「明日は行く」という言葉に期待してしまい、つい
「いつになったら行けるの?」と、答えを急かすような対応をとってしまいがち。
親御さんの心配する気持ちはとても理解できますが、
「明日は行く?」と約束を迫られるような聞き方をされたりすると、
行けなかった自分を余計に責めてしまうことになり、
結果、お子さんには「自分のことを信じてくれていない」という感情が芽生えてしまいます。
「学校に行っても、行けなくても、あなたは安心してここにいていい」と親御さんから伝えてあげることが大切かもしれません。
⑤「もうアイツはだめだ。放っておけ。」
不登校になってしまったお子さんに対して、このような厳しい言葉を投げかける親御さんもいらっしゃいます。
「もうアイツはだめだ。放っておけ」と、まるで「壊れた機械」のように言われたりすると、
お子さんは「そのままの自分では愛してもらえないのでは」とますます引きこもりが加速してしまう恐れがあります。
不登校になってしまった子は、決して弱くなんかありません。
自分の心が傷ついて、パワーを奪われながらも一生懸命に頑張り、
その結果、自分のライフゲージ(命の貯蔵庫)が限りなくゼロに近い状態なのを必死で守っているのです。
不登校は「弱い・甘い・情けない」のではなく、
「我慢の限界まで一生懸命に頑張った結果」、ということを分かっていただきたいと思います。
不登校になってしまったお子さんを「そのまま」受け入れる
お子さんは今、一人で戦っている状態かもしれません。
親御さんも、お子さんを大切に思っているからこそ、色々と伝えたいこともあるでしょう。
しかし「あなたの気持ちはわかっている、でもね…」
と、一般論を並べてしまう状態では、本当にわかっている、とは言えないのかもしれません。
親御さん自身が子どもの本音を受け止め、
「そのままのお子さん」を受け入れてあげられるかどうかが、
不登校の早期解決のカギである、と考えています。
【関連記事】不登校克服カウンセリング京都・不登校解決を本気で目指すなら
一緒に不登校を乗り越えませんか
今ご家庭の中にうまくいっていないことがある
ということをお子さんが知らせてくれているサインです。
・お母さん自身のこと
・子育てのこと
・ご夫婦のこと
一人でなんとか頑張っているけれど
ほんとうは気になっていることはありませんか?
これを機にそれらを見直して
家族のみんながより幸せになれる、
そんな新しい生き方を一緒に目指して見ませんか?
不登校克服カウンセリングは
そんなあなたを全力で応援します。