不登校の現状とカウンセリングについて
近年、不登校生徒の数は、残念ながら増加の傾向にあります。
ましてや、最近は新型コロナウイルスの影響により、
以前に増して「学校に行きにくい」「学校に行くのが辛い」お子さんが
増えてきているようです。
毎日たくさんの不登校のご相談をお受けしています。
この記事では
・全国の不登校生徒の現状は?
・不登校カウンセリングの利用は必要なのか?
についてお話します。
不登校の現状とは?
文部科学省平成30年度のデータによると、
全国の不登校児童生徒数は、
小学校・中学校・高校、合わせて約22万人にものぼります。
平成30年度児童生徒長期欠席(不登校等)の状況
小・中学校 | 高校 | |
生徒数 | 164,528 人
(前年度144,031 人) |
52,723 人
(前年度49,643 人) |
割合 | 1.7% (前年度1.5%) | 1.6% (前年度1.5%) |
(引用:文部科学省 平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について)
不登校児童の中でも、
【1年間の出席日数が0日(全く出席できていない)】生徒の人数は
・小中学校で6,026 人
・高校で673 人(中途退学になったのはは13,387 人)
と、データを見る限り決して少なくない、
と言わざるを得ないのが現状です。
不登校の要因
全国の不登校児童数が増加する一方、
不登校の要因として多いのはこのようなケースです。
【中学校】
・家庭に係る状況
・いじめを除く友人関係をめぐる問題
・学業の不振
【高校】
・学業の不振
・入・転学、進級時の不適応
・進路への不安
・学業不振
・いじめを除く友人関係をめぐる問題
(引用:文部科学省 平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について)
不登校になるきっかけは様々ではありますが、
年齢が低くなるほど、
家庭生活に起因する不登校の割合が大きくなっています。
家庭問題に関するケースは、学校や知人に相談することを躊躇ってしまう事が多く、
問題をご家庭だけで抱えてしまいやすい、といった傾向があります。
学校外機関でのカウンセリング等の利用率
お子さんが不登校になると
学級担任やスクールカウンセラーと連携して
再登校への方策を立てることが多いです。
しかし、不登校の状況や、学校内での問題により
学校には相談しづらいと感じるケースもあります。
そういった場合、
学校外でのカウンセリング機関を利用する方は少なくありません。
文部科学省の平成30年度データによると、
学校外部機関にて指導を受けた不登校児童・生徒数は、
小中学校で 34.1%(前年度30.1%)
高校で 16.8%(前年度15.5%)
(引用:文部科学省 平成 30 年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について)
と、どちらも増加傾向にあります。
不登校克服カウンセリング京都では
お子さんに対してアプローチしていくだけではなく、
お子さんと親御さんの両方の心に寄り添う
カウンセリングを目指しています。
・学校やスクールカウンセラーに相談をしたが、変わらなかった…。
・不登校が長期化してしまい、どこに頼ったらいいのか分からない。
そのような場合は、
一度、学校外部のカウンセリングを受けてみることを
選択肢の一つにして頂きたいと思います。
「動けるまで待とう」では解決しません
ブログ記事:不登校は「鳴くまで待とうホトトギス」では解決しない?
以前こちらの記事でも紹介しましたが、
不登校は
「子どもが動けるようになるまで待ちましょう」
では、根本的な解決に至らないことが多いです。
あるきっかけで一度は学校に行けるようになったとしても、
お子さん自身が「自分の力で不登校を克服できた」と実感できていない限り、
また何かのきっかけで不登校が再発したり、
社会人になってから、突然会社を辞めてしまう…といったケースも少なくありません。
お子さんが不登校になってしまったとしたら。
それは、お子さん自身も自覚できていない
「お子さんからの心のメッセージ」なのかもしれません。
「お母さん助けて。辛いよ。不安だよ。」
そんなメッセージをしっかりと受信し、
お子さんに再び自信を取り戻させる。
お子さん自身がこれからの人生を
自分自身の力でしっかりと歩んでいく為に。
そのような行程が必要であると、私は考えています。
まとめ
★不登校の児童生徒数は、年々増加している
★不登校の要因としては、低年齢ほど「家庭生活に起因する不登校」が多い
★学校外機関(カウンセリング等)への不登校の相談件数は増加してきている
★子どもが動けるまで待つ、では根本的な解決にならない
いかがだったでしょうか。
お子さんの不登校を、一人で抱える必要はありません。
いつでもご相談くださいね。
一緒に不登校を乗り越えませんか
今ご家庭の中にうまくいっていないことがある
ということをお子さんが知らせてくれているサインです。
・お母さん自身のこと
・子育てのこと
・ご夫婦のこと
一人でなんとか頑張っているけれど
ほんとうは気になっていることはありませんか?
これを機にそれらを見直して
家族のみんながより幸せになれる、
そんな新しい生き方を一緒に目指して見ませんか?
不登校克服カウンセリングは
そんなあなたを全力で応援します。