我が子を叱り飛ばす親は自分がキライ?子育てに悩むママに送る処方箋
子育てに悩むお母さんからのご相談をたくさん受けています。
「ついつい叱ってしまう」
「思い通りにいかないと、自分が責められてるような気持ちに…」
「いつも怒鳴ってしまってから後悔する日々…」
こんな想いを感じつつ、悩みながら日々子育てを頑張っているお母さん。
本当は無条件に受け入れて、愛したいはずなのに、いつの間にかついイライラをぶつけてしまう。
気づいたら子供が下を向き、おびえた顔をしていることに気づいてもやめられない…。
これはお母さんが悪いのではなくて(もちろんお子さんが悪い訳でもなく)
お母さんが心の奥で感じてしまっている
「自分自身を愛せない気持ち」(自己否定感)
が問題の根っこになってしまっているのだと、
日々カウンセリングをしていて強く感じます。
今回は「自己否定感」を抱えながらも子育てを頑張っている「悩めるお母さん」に向けて、
- 我が子に怒りをぶつけてしまう仕組み
- 自己否定感を手放して、自己肯定感を受け入れていく方法
について、考えていきたいと思います。
子育てに悩まれておられるお母さんの応援メッセージになれば嬉しいです。
ついつい我が子を叱り飛ばしてしまうお母さんへ
どうして言うことを聞いてくれないの?!
なんで一回でわかってくれないの?!
そんなんじゃみんなに笑われるよ?嫌われたらどうするの?
本当はこんなこと言いたくないのに…。
気づいたら怒りに任せていつもいつも怒鳴ってしまう。
この子が生まれて来てくれた朝ー。
ただただ元気でいてくれたらそれでいい。
私の子としてこの世に現れてくれてありがとうー。
そう思って幸せな気持ちでいたはずなのに…。
気づいたら今。
「自分が一番なりたくない親になっていた」(ご相談者の声)
ということに。どうしてなってしまったのでしょうか?
自己否定感とは〜なりたくない親になってしまう理由〜
これは。心理学的に分析すると
「愛と所属の欲求」が満たされないまま(傷ついたまま)
大人になってしまった場合に起こりがちな「自己否定感」
が原因だと、私は考えています。
子供の頃に、家族や学校などに馴染めず、十分な充実感がないまま大人になってしまうと
「ここに居ていいんだろうか?」
「受け入れてもらえてるんだろうか?」
「嫌われたり、追い出されたりしないだろうか?」
ということが気になったまま、生きていくことになりがち。
そうなると、自分の産んだ子供のことも気になりだしてしまい
「そんなんじゃ周りに受け入れてもらえない」
「嫌われたらどうするの!」
「ひとりぼっちで生きたいの?」
などという強い言葉で我が子に不安感をぶつけてしまうのかも。
なぜこんな自己否定感を持ったまま、大人になってしまったのでしょうか?
それは。あなたのせいではないのです。
自己否定感を背負ってしまった理由
自己否定感を背負ったままで大人になってしまった理由。それはおそらく
あなたの親御さんも、あなたに対して不安感を伝え続けたから
だと考えています。
子育てに悩む多くのお母さんからご相談を受ける度、ほぼ共通するのが
お母さん自身が親御さんから不安感を植え付けられた事実
が見え隠れしています。
カウンセリング現場でのお母さんの声
「私も子供の頃、親から「ぐず」「のろま」「そんなんじゃ嫌われる」と言われていました」
「「あんたは嫌われやすい子だから気をつけなさい」と言われて育ちました」
「「笑われるよ」「どう思われるか」「恥ずかしい」が母の口癖でした」
このような声が聞かれることがとても多いです。
そして。
「今。私が同じことを子供に言ってしまってる…」
「あれほど言われて嫌だったのに…」
と、泣き崩れるお母さんもおられます。
私は決まってそんな風に自分を責めておられるお母さんにお伝えする言葉があります。
自信が持てないのはお母さんのせいじゃありません
「お母さんのせいじゃありません」
「あなたは何も悪くないんです」
カウンセリングの現場で本気で何度もお伝えする言葉です。
でも。ほとんどのお母さんは受け入れてくれません。
でもね。私はそれでも言い続けます。
確信を持って何度でも繰り返します。
だってお母さんは悪くないからです。
愛と所属の欲求が満たされていないお母さんの心は不安感でいっぱい
お母さん自身が子供の頃に、十分に愛されなかった経験をすると。
「愛されない状況」や「所属できない(孤独な)状況」を
強く恐れるようになってしまいます。
強く恐れながらも「愛されたい・受け入れて欲しい」という欲求が消えないまま、どうしようもない状態を過ごすと、心の中は不安感でいっぱいになります。
「愛されない状況」や「所属できない(孤独な)状況」が続くのは怖い。
だから受け入れてもらおうと思って、相手(親)に合わせるようになる。
そうすると少し愛される。受け入れられた気がする。
そして。ここで学ぶのです。
受け入れられない自分は悪い子。
受け入れられるようにしないといけない。と。
だから自分の子供にも同じことを求めてしまう
だからお母さんは、お子さんのことを愛すれば愛するほど、
「自分と同じ(つらい)経験はしてほしくない」
という強い思いから、
「そんなんじゃ周りに受け入れてもらえない」
「嫌われたらどうするの!」
「ひとりぼっちで生きたいの?」
という言葉を使ってでも、子供を
周囲に受け入れてもらえる存在になってもらおう
と躍起になってしまいます。
こんな風に言ってしまうのは、お母さん自身が子供の頃に傷を負いながら育ってしまったのが理由です。
だからお母さんは悪くないのです。
でも実際子供に怒鳴ってしまうのは私だから
カウンセリングを受けておられるお母さんに
「だからあなたは悪くありません」
とお伝えしても、返ってくる返事の多くは
「でも実際、子供にひどいことを言ってしまうのは私だから。。。」
というものです。
でもね…。わかってほしいことが1つだけあります。
同じことを言われて、どうしていいかわからなかったんだよね
お母さん。
お母さんも子供のとき。
親御さんから
「そんなんじゃ周りに受け入れてもらえない」
「嫌われたらどうするの!」
「ひとりぼっちで生きたいの?」
って言われて。
一体どうしたらいいかわからずにただ混乱してたんじゃなかったんでしょうか。
本当はご両親に、ぎゅっと抱きしめてもらいながら
「そのままのあなたでいいんだよ」
「どんなあなたでも全部受け入れてるよ」
「あなたのことを愛してる」
って言って欲しかっただけなのに。
それが叶わなかっただけなんじゃないでしょうか。
どうすればいいかわからない。ただひたすら混乱しながら。
「どうにかして周りに受け入れてもらわなきゃ」
「嫌われないように生きなきゃ」
「ひとりぼっちで生きなくていいようにしなきゃ」
と思って生きてきたんじゃないでしょうか?
だとしたら。やっぱり悪いのはあなたじゃないはずです。
今必要なのは。
不要な自己否定感を捨てて、新しい価値観を身に着けていくことだ、と私は考えています。
じゃぁ、親を責めればいいの?謝らせればいいの?
「あなたは悪くないんですよ」
とお伝えすると、今度は
「じゃぁ、親が悪かったんですか?親に謝らせればいいんですか?」
と聞かれたり
「でもウチはそれが普通だったし。。。親をワルモノにしたくありません」
という反応が返って来る場合もあります。
でもそれもちょっと違うかな、と思っています。
代々ずっと続いている「自分責めの連鎖」
あなたは悪くありません、と言っているのは
代々続いてきた「自分責め」の連鎖が問題だ、と考えているから。
あなたが悪くなければ、
「じゃぁ、お母さんが悪いの?おばあちゃんがいけなかったの?」
という
犯人探しをしても、実はなんの正解も得られず、また、問題解決にも近づきません。
(ましてや、親に謝らせようとしたり、攻撃的な態度に出ても、ますます解決からは遠のくと考えています)
少し混乱されるかも知れませんが、
しっかり理解して頂く必要があるのは
「あなたは何も悪くない」
ということであって、
「では誰が悪かったのか」
という犯人探しをすることが重要なのではない、
ということなのです。
自分責め(自己否定感)の仕組みを知って、
「自分は悪くない」ことを理解してから、
やっと
自己肯定感を育てていくステップ
へと進んでいくことになります。
自己否定感を捨て、自己肯定感を育てていくために
自己否定感とはすなわち「自分が悪い」「自分のせいだ」と思い込む「生活習慣」のようなもの。
問題が起こったときに、なんでもかんでも自分に関係があると思い込んでしまったり、
「あのときああしてれば」「あんなことを言わなければ」と、
後悔ばかりするクセ(生活習慣)が身についてしまった状態だと考えています。
このような自己否定感は、いきなり身につくものではなく、
幼い頃から繰り返し
「そんなんじゃ周りに受け入れてもらえない」
「嫌われたらどうするの!」
「ひとりぼっちで生きたいの?」
と、何かと否定されてきた人が、
長い年月をかけて習慣化してしまった姿勢
なのです。
長い間に身についた習慣を手放していこう
自己否定感を手放して、自己肯定感を身につけるためには
ほんの少しずつでもいいので
「自分が悪い訳ではない」ということを、頭ではなく、心から理解する必要があります。
AC克服カウンセリングの場合は、過去に
「自分が悪いんだ」
と思い込んでしまったシーンを思い出していただきながら、
「自分が悪いワケではなかった」
と再理解していただくためのセッションを行っていくことで、
心にストンと入る(深く納得できる)体験をして頂きます。
自分一人ではついつい(いつものクセで)
自分が悪いことにしてしまえばそれで丸く収まるんだ
とばかりに、もとに戻ってしまいがちなので、できれば適切なカウンセリングを受けられることをオススメします。
ひとりで抱えないで
ここまでお読みくださったお母さんにお願いしたいことは。ただ1つです。
お母さん。
どうかひとりで抱えないでください。
お母さんの頑張りと。ひとりぼっちの闘いは。
もうとっくに伝わっています。痛いほど伝わってます。
だから。どうかもうこれ以上。
ひとりで無理をしないで欲しいのです。
我が子に優しくできないのは、あなたのせいではありません。
あなたがしているからといって。それはあなたのせいではないのです。
生きづらさを克服するためのカウンセリングがあります。
子供の頃に心についてしまった傷を癒やすカウンセラーがいます。
だから。どうか。
ひとりで抱えないで欲しいのです。
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