【リーダー論】一方的な指示しか出せなかった僕がチームビルディングできるようになった理由
ACカウンセリング京都【心の相談室】の吉野リョータです。
今、私は企業研修の講師としてお伺いさせていただく機会も多いのですが、その都度、私自身が過去に体験した「酸っぱい思い出」が心をよぎります。
リーダーとしてうまくいかなかった経験が、今の自分のチカラになっている。。。
そんなお話をしたいと思います。
指示が一方的になってしまうリーダーへ
一方通行な指示になってしまい、リーダー自身が思った通りの世界になれずに悩んでいる方は少なくありません。
こんな風に偉そうなことを言っている私もその昔、指示が一方通行になってしまい
「どうしてわかってくれないのか」
「どうして通じないのか」
そんなことに悩んだ挙句…。
「あいつらが(僕の域まで)達してないからダメなんだ」
「自分一人でさっさとやったほうがマシだ」
と考えてしまい(これ(↑)が僕のつまづきポイントだったのですが)、
・ひとりで方向性や段取りを勝手に決めてしまい、事後報告的な指示をする
・仕事を振ること自体が面倒になり、全部自分でやろうとする
・周りがバカなヤツに見えてしまい、部下の意見が受け入れられなくなる
・部下の意見が自分への「不平不満」や「指摘」のように聞こえてしまう(聞きたくなくなる)
・部下が笑顔でいると無意識にイライラする自分がいることに気づく
・部下に向けてついつい無意識に「戦力外通告」のような言葉を吐いてしまう
こんな日々になってしまっていました。
今となっては全部自分の【あり方】に問題があったのはよくわかるのですが、当時はそんなことに全く気付かず
「アイツさえ変わってくれたら」
「最初は期待してたのに、どいつもこいつも」
「結局全部自分でやるしかないのか」
という生き方から抜けでることができずにいたのです。
「君一人でやれ」なんてオーダーは出していない!
そんな私がチーム全体で問題解決をし始めていく転機になったのは、ある上司から
「君にオーダーを出したのは『この問題をチーム全体で解決しなさい』という意味で依頼をしているんだよ?」
と言われたことがきっかけでした。
その上司は、私が部下のことを信用せずに、全部ひとりで背負ってやってしまおうとする姿勢(あり方)に警鐘を鳴らしてくれてたんです。
ハッとなったものの、すぐには改善できたワケではなく…。
・自分しかわからない業務を丸投げしてしまったり(仕事の流れを細分化したり、プロセスごとに説明することができなかった)
・却って部下が知っていることまで全部説明しようとして「バカにされてる」と思われてしまったり
・部下に依存してしまいそうになったり(「やっといてよぉ〜」みたいな猫なで声の指示しかできなかった)
・自分が一番出来るヤツだと認められたいという思い(承認欲求)に囚われて、無意識に部下と競い合ってしまったり
・部下がやってくれた仕事に十分な感謝ができず、不備な点ばかりを指摘して嫌がられたり
・そうかと思えば部下の不備に指摘ができなくなり、自分で直そうとして余計にもめごとが増えたり
こんな風なことに右往左往しながら、いつの間にか「一人ひとりの部下の強みや弱みを理解しながら、的確な指示ができつつも部下に喜ばれるリーダー」の道を歩んでいけたんだ、と思っているのです。
部下の能力を最大限に引き出す方法
部下はそれぞれ何かしら「強み」を持っています。
・明るいムードメーカーだったり
・仲間の気持ちの変化に気付ける人だったり
・フォロー的な仕事が強い人だったり
・前へ前へと進む能力のある人だったり
・言葉は少ないけれど実行力があったり
ひとの数だけ強みというのは存在しています。
そして。リーダーは。
部下の強みを本人以上に理解しなければなりません。
基準としては、部下ひとりに対し20〜30個は良いところを述べることができることだ、と私は考えています(リーダー研修で宿題として出しています)
部下の強みを最大限に引き出し、感謝し、弱みには触れず(触れるときには逃げ道を用意する)、相手の話を十分に聞くこと。話を聞いて認めること。批判や切り返しの材料に使わないこと。
これらのことを意識し始めることで、それぞれが強みを発揮し始めるのです。
チームの力を使えないとき、私は「あいつら使えね〜」「もう全とっかえしたい」「どいつもこいつも…」と思っていました。
でも。自分が変わることで「有り難い仲間たち」「足りないところを補完しあえる仲間」「ひとりで出来ないレベルまで成長しあえるチーム」へと意識が変わりました。
問題は全部。自分自身の【考え方】と【あり方】にあったのです。
メンバーが同じでも、リーダーの心1つで世界観は変わります。
そして。それを気付けるきっかけになった「ひとりぼっちだった自分の経験」は、酸っぱい思い出ではありますが、貴重な体験だったと思っています。
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